Macを自宅サーバーにしたら意外とよかった件
Macの機種変更をした際に、旧機種のMac miniを自宅のバッチサーバーにしたら意外とよかったので、よかった点・微妙な点などをまとめました。
公開日: 2021.7.5
自宅のバッチサーバーとしてMac miniを使ってみた
自宅のバッチサーバーとしてMac miniを使い始めて2ヶ月ほど経ちました。これまでは自宅サーバーはUbuntuで運用していたのですが、メイン環境をMac Proに移行した際に空いたMac miniをそのままサーバーとして使ってみたところ、かなり使い勝手がよかったです。
よかった点としては、
- OSが安定
- 画面共有で中身をGUIで操作できる
- Time Machineで自動バックアップ
- 開発環境とサーバーが同じOS
という点です。
Macを自宅サーバーにしてよかった点
OSが安定
これはMac使いとしては当然なのですが、macOSは超安定したOSです。SWAPアウトで突然フリーズしたり、アップグレードに失敗して起動しなくなったりする不安がほぼありません。
本業のサーバーエンジニアの方ならLinuxでも安定運用ができるのでしょうが、筆者みたいなアプリメインなエンジニアにとっては、簡単にサーバーを安定させるのが大事なので、macOSという選択肢はかなりありです。
画面共有で中身をGUIで操作できる
これが意外に便利で、Mac mini側のmacOSで「画面共有」をオンにしておけば、同じネットワークのMacからサーバー化したMac miniにリモートログインできます。
「ここら辺の設定をちょっと変えたいなぁ」というときに、サクッとGUIでできるのはかなり便利。この辺りは、Ubuntuだと、毎回やる作業じゃないのでコマンドを忘れがちだし、本業のサーバーエンジニアじゃないので、GUIが早く確実にできます。
Time Machineで自動バックアップ
UbuntuなどのLinuxでも自動バックアップはありますが、挙動が不安定だったりします。その点macOSのTime Machineはバックアップは安定しているし、マシンの乗り換えにまで対応しています。
サーバーに置いているコードは全てGithubにバックアップはされていますが、サーバー独自の設定などもあるので、環境をまるっとバックアップしてくれるTime Machineはかなり嬉しいですね。
開発環境とサーバーが同じOS
これも地味に嬉しいポイント。これまでは開発マシンと本番サーバーの環境を合わせるために、あえてDockerコンテナ環境を用意していたりしましたが、今度からはどちらもmacOSなので不要になりました。
どちらもHomebrewでサクッと環境を作れるので、アップグレードなんかも楽ちんです。まあ、リモートサーバーを使うことを考えたら、Dockerにしておいた方が良いということもあるんですけどね。
Mac自宅サーバーの弱点
ここまで絶賛したMac自宅サーバーですが、弱点もあります。
- CPUの性能が100%出せない
- OSアップグレードの限界がある
- リモートサーバーに移行しづらい
まず(1)ですが、これはMacユーザーにはある程度知られていますが、同じCPUを搭載したマシンなら、Linuxの方がベンチマークなどがよく出ることが結構あります。ただ、10%くらいなので目を瞑っても良い点ではあります。
次の(2)のOSアップグレードの限界は意外と問題で、macOSはおおよそ7年くらい前の機種のサポート切るので、古いマシンだと使っているうちにOSのアップデートが切れます。その点、Linuxはかなり古いマシンでもアップデートが来るので安心です。まあ、サーバーとして24時間365日使うとなると、筆者の実体験だと、民生用のPCを使うと持って3年くらいなんですけどね。
(3)について、何かの理由でVPSやクラウドなどのリモートサーバーに移行したい時に、ガッツリmacOS用の環境に浸っていると移行が大変(億劫)になります。特に、機械学習などでGPUを使う環境の人は、macOSとLinuxでは環境が違う部分があるので面倒かもしれません。
自宅サーバーで使うMacはどれがいい?
相当ヘビーな処理を行わない限りは、個人的にはMac mini一択だと思っています。Mac miniは静音性・省電力に優れているのでサーバー向きです。ヘビーなプログラムやdGPUを使うならMac Proもありでしょう。うるさいですけどね。
個人的に一番ないのはiMacで、iMacはデスクトップカテゴリCPUを搭載している消費電力が高いのと、結構熱を持つので、一体化している液晶にダメージを与えないとも限りません。あと、置き場所に困るのもデメリットの一つです。
それでいうと、今ならサーバー用途ではM1のMac miniがベストな気がします。静音性も高くて消費電力が少ないので、コスパが非常に高くなります。
筆者は、次にサーバーを用意するときは、これにしたいです。もう少し値段がこなれてくれないと厳しいですけどね。。。