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スイッチが故障したRazerキーボードが微妙に修理できた話

オークションで入手した一つのキーが効かないジャンクのRazerキーボード。微妙にですが一応修理できたので、備忘録としてまとめます。

更新日: 2023.1.12公開日: 2023.1.10

購入したのはRazer Blackwidow 2019モデル

今回ジャンクで購入したのは、Razer Blackwidow 2019モデル。一つのキーが入力できないと言うジャンクでしたが、メカニカルなのでスイッチを交換すれば良いだろうと思って買いました。これがまず失敗です。

購入前にネットでRazerキーボードの修理については調べていたんですが、どうやら古いモデルのを見ていたようで、Razer Blackwidow 2019モデルとはスイッチの取り付けが異なっていました。この辺りは後述します。

修理のためにやったこと

接点復活剤を散布

スイッチ周りの修理と言えば接点復活剤が定番です。Nitendo Switchのジョイコンを修理した時に買ったものがあったので、まずはそちらを使ってみます。

結果としては、「少しは効くけど、完全ではない」と言う状態。全く反応しなかったスイッチが時々は反応はするようになったんですが、イメージとしては50%くらいで、効く時と効かない時があります。探ってみると、スイッチには上下左右に遊びがあるのですが、どうやら上方向にキーが押されると効かないようです。

ただ、全く反応しなかったスイッチが反応するようになったので、メカニカルスイッチに接点復活剤が全く効果がないと言うわけではないと言えます。

問題点は、一度キー入力をすると問題なく連続して反応するんですが、少し間があくとまた反応が鈍くなります。

1日ごとに接点復活剤を散布し他のですが、とりあえず少しずつ反応はよくなったのですが、それでもダメな時はダメという感じでした。

キースイッチの交換は出来なかった

効かないキーがあるなら、使わないキースイッチを交換すれば良い・・と思っていたんですが、これが一番の失敗ポイントです。Razer Blackwidow 2019はキースイッチが特殊でした。

一般的なメカニカルキーボードのキースイッチは、2点をハンダ付しているだけなのでスイッチ交換が楽なのですが、Razerの場合LEDが一体化したスイッチで、LED部分についても基盤にハンダ付けされています。このLEDの部分のハンダが特殊で、個人用のものでは修理が出来ない感じでした。

やばいと思って改めて調べてみると、Razerキーボードの修理の情報は、ほとんどが昔のモデルで、最近のRazerキーボードの修理に関する情報はありませんでした。ひょっとしたら、最近のモデルが素人では修理できないような構成になっているからなのかもしれません。

スイッチの隙間に薄いシートを挿入してみたらほぼ直った->ダメだった

スイッチの状況をみて、スイッチが上方向に押し込まれると効きが悪いことがわかっていたので、じゃあスイッチの隙間に薄いシートを挿入して、上方向には押し込めないようにすれば良いのでは?と思ってやってみたところ、これが大正解。ほぼ100%反応するようになりました。ひょっとしたらスイッチというより軸が歪んでしまっていのかもしれません。

ただ、これが修理なのかと言われるとちょっと違う気がしますね。。。

タイピングの音がそのキーだけ変わってしまう(静音リングをつけた感じになります)のとシートがある分LEDが暗いこと、そして何よりもキースイッチの劣化が心配ですが、もともとジャンクで1000円とかで買っているのでそこは良しとします。

今回はスイッチの接点が問題だったので、荒技で修理が出来ましたが、スイッチ自体が死んでしまっている場合はこの修理方法は出来ません。買い替えになると思った方が良いでしょう。

再挑戦!スイッチと基盤の間にシートを挟んで今の所順調

前回の補修でスイッチの軸にシートを挟んで一旦直ったように思えたんですが、数日経つとまたキーが反応しないようになりました。

よーくスイッチを見てみると、当該スイッチだけスイッチがぐらぐらしている感じ。試しにスイッチを少し持ち上げた状態でキー入力をすると、100%スイッチが効きました。

分解した時に、当該キーだけはんだがしっかり乗っていなかったので、それが原因でキースイッチがしっかりと基盤と接触していない状態になった模様です。

つまり、軸が傾いていたのではなく、スイッチ自体がしっかりと基盤と接触していないことが原因のようでした。

前回の軸にシートを入れた状態で改善したのは、おそらくスイッチが少し傾いたタイミングがあって、その時にしっかり入力できたのであろうと推察します。

スイッチの接触不良なのであれば、しっかりハンダをつければ修理できるかもしれません。パッとやった感じはハンダが乗ってくれなかったので、しばらくこの状態で使ってみます。スイッチの寿命を縮めてしまう可能性がありますが、まあ安く買ったジャンク品なので。。。


と言うことで、Razer Blackwidow 2019の修理についての備忘録でした。

何が言いたかったのかというと、Razerのキーボードは非常に良いキーボードですが、壊れた際に自分で修理は難しいかもしれないと言うこと。また、自分のようにキーが効かないジャンクを買うと、修理できないただのゴミをつかんでしまうかもしれないということです。

これから買う方はお気をつけください。