Cloudflare Pagesを使ってみた
事前申請していたCloudflare Pagesが使えるようになったので、使ってみた感想をまとめました。
公開日: 2021.3.8
現状はGithubアカウントでしか使えない
事前にドキュメントをしっかり読んでなかったのが悪いんですが、現状ではプロジェクトはGithubのものしか使えないようです。
自分はメインのレポジトリサービスがGitlabなのでその点は若干マイナスですが、そもそもGitlabを選んだ理由はGitlab Pagesだったので、Cloudflare Pagesがよければ、プロジェクトをGithubに移行すればいいだけなんで、あまり問題でもありません。
このあたりはWordPressなどのCMSだと「CMS縛り」がかなり強くて気軽に乗り換えができないところなんで、静的サイトのメリットですね。
機能はシンプルで使い勝手はNetlifyなどに近い
Cloudflare Pagesのプロジェクト管理、ビルド&デプロイ管理は、シンプルであまり機能がありません。ベータ版なので、機能についてはこれからなのでしょう。
しかし、CloudflareにはWorkersなどの他の強力なツールがついているので、組み合わせるとCloudflareで全て完結させることも可能でしょうね。
設定ファイルで細かく設定してくGitlab Pagesと違って、管理ページで簡単に設定できるあたりはNetlifyに近い感じです。ビルドページの構成なんかもNetlifyに近いですね。
また、初回はビルド環境の構築でかなり時間がかかります。この辺りはまだ調整不足なんでしょうかね。
高速なビルドとデプロイ
しかし、ビルドとデプロイのスピードはかなり高速です。20ページほどのHUGOのサイトを10秒くらいで本番までデプロイてくれました。
記事が少ないサイトだったからということもありますが、このスピードでデプロイされると、データベースを介するWordPressと比べても記事の更新スピードで遜色はないですね。一呼吸で本番に出るイメージです。
Netlifyはデプロイ周りでトラブルが多く、CDNも日本からだと遅かったりするので、Cloudflare直結になるとこれはNetlifyはかなり立場が危なくなりますね。
アップロードされたプロジェクトは、「プロジェクト名.pages.dev」で公開されます。
公開されたサイトは超速
公開されたサイトをチェックすると、超絶速い事にびっくりします。Cloudflareのエッジサーバーから全て配信しているようなもんですから、速いのは当然ですが、オリジンサーバーとの接続がないだけでこんなに速いんですね。
感覚的には、ローカルのテスト環境(HUGOならhugo server)とほとんど同じ。リモートネットワークを介している感覚があまりありません。静的サイトの強みがそのまま出ている感じです。
カスタムドメインとの連携も超スピーディ
デプロイされたサイトを既存のカスタムドメインと連携されるのも、DNS・CDNサービスを主体としているCloudflareだけあって超スピーディ。カスタムドメインを入力したらほぼワンクリックで設定ができて、設定したら10秒ほどでアクティブになっていました。
このスピード感はやばいですね。
全体的に大満足!
Cloudflare Pagesを使ってみて思ったのは、「全てにおいて高速」ということです。ビルド環境の構築に時間はかかりますが、それ以降はビルド&デプロイも、サイトの表示も高速です。
これが無料で使えるっていうのは衝撃的ですね。NetlifyやVercelは立場が危うい気がします。自分は、しばらく使ってみて問題ないのであれば、ほとんどのサイトで移行すると思います。
まだベータ版で事前申請者しか使えませんが、トライする価値はあると思います!