Xserver Staticを使ってみたので簡単にレビュー
Xserverの新サービス「Xserver Static」を使ってみたので簡単にレビューしてみます。
公開日: 2024.8.24
Xserver Staticとは?
レンタルサーバー大手のエックスサーバーが2024年8月にリリースした、静的ファイルのホスティングサービス。ストレージ容量が1GBの静的ファイルホスティングサーバーを、完全無料で使うことができます。
サーバー自体はApacheサーバーで、FTPにも対応。Webファイルマネージャーもあります。「クラウドホスティング」と書いてありますが、簡単に言えば静的サイトに限定した無料レンタルサーバーです。
Xserver Staticを使ってみた感想
ここがよかった
実際に使ってみてよかった点は、
- サーバーの応答速度はかなり高速
- シンプルすぎる管理画面で迷いが少ない(慣れは必要)
- 独自ドメインが使える
という点でしょうか。
日本国内のサーバーだからか、日本国内からアクセスする場合は、NetlifyやCloudflare Pagesなどの海外静的ファイルホスティングサービスよりも間違いなく高速です。
ここが微妙
普段、NetlifyやCloudflare Pagesなんかを静的ファイルのホストとして使っている筆者としてデメリットに感じたのは、
- アップロードがめんどくさい
- アップロードに時間がかかる
- 1アカウント・1ドメイン
という点が気になりました。
ビルドした後にrcloneなんかでアップロード(というか同期)を組み込んでしまえば作業は減りますが、結局アップロードには時間がかかるので、その点は目を瞑る感じでしょう。
ドメインについては、複数サイトを運営している場合は、複数アカウントを取得することになります。
Nuxtなどの静的サイトのアップロード先としてはあり?
- 日本ユーザー向けサイト
- 更新頻度が高くない(もしくはデータはAPIからリアルタイムで返す)
という場合は、ありではないでしょうか。
正直、静的サイトなんて1GBもあればホストできますし、アップロードの手間をなんとかできれば、問題なく運用できる気がします。
海外ユーザーも頻繁にアクセスするようなサイトの場合、世界各所のエッジサーバーで自動でホストしてくれるサービスの方が楽です。
また、既存の静的ホスティングサービスが落ちた際の避難先として、一度環境を準備しておくのは保険としてありだなと思いました。