Cloudflareレジストラから転出が意外と手間だった話
何も考えずにCloudflareレジストラから転出をしようとしたら、意外と手間だったので、備忘録的にまとめます。
公開日: 2022.1.19
WHOISがネック
Cloudflareレジストラでは、無料でデフォルトでWHOIS情報を非表示にしてくれます。しかし、国内のレジストラはドメインの移管転入の際には、基本的にWHOIS情報を開示している(代理公開にしていない)というのを条件にしていることがほとんどで、この点がネックになります。
CloudflareのWHOISの仕組み
CloudflareのWHOISは非公開というわけではなく、デフォルトで非表示(redaction = 伏字化)になっているだけなので、本来は転出先のレジストラがしっかりとCloudflare側に参照リクエストをすれば照会ができるはずなのですが、国内のレジストラは転入時のWHOISチェックなどをおそらく自動化しているため、参照リクエストなぞしてくれません。
CloudflareレジストラでWHOIS情報を公開する方法
これについては、2022年1月現在では公開するという仕組みが無いようで、問い合わせをしてみると「エンジニアチームにリクエストするから、ドメイン教えて」と言われました。
ドメインを伝えたところ、WHOIS情報が公開されて、無事Cloudflareレジストラからの転出ができました。
Cloudflareレジストラから転出するメリットはある?
Cloudflareは、新規ドメイン取得ではおそらく最安値のレジストラです。ですので、一度Cloudflareレジストラに登録したら、そのままずっと使い続けるというユーザーがほとんどでしょう。それくらい、Cloudflareレジストラから転出するメリットは本来ありません。
自分はいくつかドメインを所有しているのですが、最近はほぼ100%がCloudflareレジストラになってきていて、CDNだけでなくホスティングもCloudflareを使っているため「ここまでCloudflare依存度が高くていいのか?」と思い、たまには違うサービスを使ってみるのも経験かなと思って転出してみたところ、痛い目に逢いました。
転出先のレジストラが「転入失敗 = 返金」というフローになっている場合は、そのまま放っておけば良いのですが、今回のところは「いかなる理由でも返金しない」という、若干ヤクザなレジストラだったので、なんとかサポートと連絡をしつつ解決しました。
ということで、Cloudflareレジストラから転出について備忘録でした。