【2020年版】個人的におすすめなサーバー・クラウドサービスの使い分け
個人的におすすめなサーバー・クラウドサービスの使い分けの個人的メモです。最近は基本無料で使えるものがほとんどで、サーバー費用も月額500円くらいで月間10万PVくらいを捌いてます。
公開日: 2020.4.23
フロントエンド
静的コンテンツの場合
フロントエンドが動的なものでない場合(SPAや静的サイトジェネレータなど)は、上記の3つがおすすめ。
Gitlab Pagesは無料ビルド時間が月間2,000時間と十分にあるので、無料枠の超過を気にせずに利用できるので、基本はGitlabがオススメです。
ただ、Gitlab Pagesは機能が最低限のものなので、付加機能が必要(リライト・リダイレクト、Fuction、フォームなど)ならNetlifyを使い分けてます。
最近は、一部SPAサイトについては、Firebase Hostingに移行しています。ただ、FirebaseのSparkプランはブロジェクトを5-10個までしか立ち上げられないので(サポートに相談すれば上限を上げてくれるケースもあるらしい)、Netlifyのクォータと相談して使い分けですかね。
ちょっと前なら、「AWS S3で激安静的サイトホスティング!」みたいなのが流行しましたが、Gitlab PagesとNetlifyがあれば完全無料でビルドまでできるので、はっきり言ってS3とか不要です。Cloud Front高いし。
null
|サイトタイプ|収容先| |---|---|---| |HUGOサイト (単一言語)|Gitlab Pages| |HUGOサイト (多言語)|Netlify| |Vue.jsサイト(SPA)|Netlify or Firebase Hosting|
null
動的コンテンツの場合
フロントが動的な場合は、ほとんどこの3つのサービスしか使っていません。
基本はVercel (now.sh)で、APIなどの呼び出し回数が決まっているようなサーバーはGoogle App Engine、OSSなどワンクリックデプロイがある場合はHerokuという使い分けです。
null
サイトタイプ | 収容先 |
---|---|
Node.js | Vercel (now.sh) |
PHP | Google App Engine |
Ruby or OSS | Heroku |
null
バックエンド
APIサーバー & DBサーバー
最近はDBは直呼びではなく、GraphQL API経由にすることがほとんどです。GraphQL APIは、フロント・バックエンド共に管理コストが激減するので結構おすすめです。
DBサーバーは、
- Fauna DB (NoSQL)
- Firebase Cloud Firestore (NoSQL)
- NTT Web Arena VPS(MySQL)
- CloudFlare Workers
- オンプレミス
の5つを利用しています。
使い分けとしては、基本はGraphQLエンドポイントがあるFauna DBを利用して、ユーザー系のデータはFirebase Cloud Firestore、統計系のDBはオンプレミスで収集・統計して、NTT Web Arena VPSに同期する感じです。
CloudFlare Workersはフロントでシークレットを含むAPIアクセスなんかがあった時のプロキシにしたり、statusコードを返すAPIだったり、シンプルなAPIを収容しています。
DBについてはサービスの生命線なので基本手元に置いておきます。外部DBは「読み出しのみ」というポリシーです。
ただし、ユーザー関連の情報は厳密に保護したいため、オンプレには一切おかず、クラウド側でユーザーでしかタッチできないような設計にしています。
null
サイトタイプ | 収容先 |
---|---|
基本 | Fauna DB |
ユーザー関連DB | Firebase Cloud Firestore |
ストックDB (公開) | NTT Web Arena VPS |
簡易DB API | CloudFlare Workers |
処理DB | オンプレミス |
null
クラウドデータベースサービス(DBaaS)については下記の記事に主なサービスがまとまってます。
静的コンテンツの置き場
これに関してはまだ結構試行錯誤中です。
基本はGoogle Cloud Storageを使っていて、基本は無用枠内なのですが、ユーザーコンテンツなどが絡んでくると転送量とオペレーション課金が地味に効いてくるので、Google Driveなどをうまく活用できないか試行錯誤中です。
サーバー費用は、これらを全部使って月額500円くらいですかね。オンプレのサーバーはCore mシリーズのマシンを使っているので電気代は月間200円程度です。
サーバー費用はなるべく削減して、コンテンツ作成にお金をかけられる、いい時代になりました。