独自ドメイン「G Suite」の無料版廃止の引越し先をZohoにした
独自ドメイン「G Suite」の無料版廃止になったので、引越し先を探しました。最終的にZohoにしたのですが、選んだ理由は他の方法はどんなを検討したのかをまとめておきます。
公開日: 2022.1.20
独自ドメイン版「G Suite」が終了へ
2022年1月20日に各所で話題になったのが独自ドメイン版「G Suite」の終了。これは、Gmail([email protected])とか個人向けのGoogleサービスが終了すると言うのではなく、独自ドメインに紐付けて使えるサービスが終了ということです。
無償版「G Suite」、7月1日に完全終了 有償「Google Workspace」への切り替え推奨
筆者の会社も2011年からのこの独自ドメイン版「G Suite」を使い続けていて、「いつか有料化するんだろうなぁ」と思いつつ、移行する機会もなかったので、そのまま使っていました。
今回、有料のGoogle Workspaceへ移行が強制となったのですが、Google Workspaceは1ユーザーあたり月額680円とまあまあ値段がするので、引越し先を探すことにしました。
引越し先の候補としては、
- さくらのメールボックス
- どっかのレンタルサーバーに付属するメールサーバー
- Zoho Mail
- 自前のメールサーバー
あたりが上がりました。
さくらのメールボックス
さくらのレンタルサーバーのメールサーバーのみ版で、
- 月額換算で87円(年額払いのみ)と激安
- ネームサーバーを好きなものを使える
- ある程度安心のさくらインターネット
ところがメリット。
デメリットとしては
- レンタルサーバーの最安値とほぼ同じ値段
- Webメールが貧相
- メールの自動振り分けが出来ない
あたりで、Gmailと比較してしまうとかなりのスペックダウンになります。
どっかのレンタルサーバーに付属するメールサーバー
どうせならレンタルサーバーも借りてそこにGoogle Drive替わりにNextcloudでも入れた方が良いかなと思って検討してみたところ、
- メール使うならネームサーバーはレンタルサーバー指定のもの
- Webメールが貧相
- メールの自動振り分けが出来ない
あたりがネックに。特にネームサーバーが指定されるのはかなり辛いところです。
Zoho Mail
一時期移行を検討してテストまでしていたんですが、使っていなかったのがZoho。
こちらは無料版があって5ユーザーまでは無料で、それ以上になると「全員有料版へ移行」した上で、月額150円くらいと、Google Workspaceの一人分くらいの値段で使えます。
メリットとしては、さくらのメールボックスやレンタルサーバーに付属するメールサーバーのデメリットを全て解消しつつ、カレンダーなどのGoogle Drive的な機能もついているところ。
自前のメールサーバー
ここについては、セキュリティ管理のコストを考えたらなしということですぐに検討終了しました。
サーバーを建てるだけでもセキュリティリスクがあるのに、各種アカウントで必須なメールアドレスの管理を自前サーバーでやるのは、小規模な会社ではコスパがよくありません。
小規模な会社ならZoho Mailがベスト
筆者の会社は従業員が5人の小さな会社なので、Zohoに引越しすることにしました。人数が増えても月額100円台なら全く問題ありません。まあ、その意味じゃGoogle Workspaceも安いんですけどね。
Zohoならカレンダーとかスプレッドシートとかもついてくるというのも大きな決め手でした。管理画面もある程度作り込まれていて、Google Workspaceからの移転にも対応しているので、徐々に移転していこうかと思います。
簡単にですが、独自ドメインのG Suite有料化で引越し先を選んだ経緯でした。
G Suite難民の方の参考になれば幸いです。