Surface Book(初代2015年モデル)は2019年において買いなのか検討してみた
eBayで英字キーボードで、バッテリーが持つノートPCを探していたところ、MicroSoftのSurface Book(初代2015年モデル)が手頃な値段で多数出品されていたので、2019年現在でも買いなのか検討してみました。
公開日: 2019.2.6
MicroSoft Surface Book(初代2015年モデル)ってどんな端末?
2015年に発売された、MicroSoftの2 in 1 パソコンSurfaceシリーズの最上位機種です。分離できるキーボード側がカバーでなくキーボードベースになっていて、バッテリーも内蔵。キーボード・トラックパッドの品質がType Coverに比べて優れているだけでなく、バッテリーも内蔵しているため、長時間駆動が可能となっています。
上位モデルにはnVIDIAのdGPUが搭載されています。
MicroSoft Surface Book(初代2015年モデル)のラインアップとスペック
Surface Bookの初代2015年モデルはdGPUの有無・種類の違いで、大きく分けて3種類あります。
- dGPUなしモデル
- dGPU・GeForce GDDR5モデル(GTX940Mっぽい?)
- dGPU・GeForce GTX 965Mモデル
Surface Book | Surface Book with Performance Base | |
---|---|---|
発売日 | 2015年10月26日 | 2017年4月20日 |
OS | Windows 10 Pro | |
CPU | 第6世代 (Skylake) Core i5 or Core i7 | 第6世代 (Skylake) Core i7 |
RAM (GB) | 8 / 16 GB | 8 / 16 GB |
SSD (GB) | 128 / 256 / 512 / 1TB | 256 / 512 / 1TB |
ディスプレイ | 13.5インチIPS液晶 (3000 x 2000 pixel) | |
グラフィックス(タブレット時) | HD Graphics 520 (i5/i7、内蔵GPU) | HD Graphics 520 (i5/i7、内蔵GPU) |
グラフィックス(キーボード装着時) | GeForce GDDR5 1GB (i5/i7、外部GPU) | GeForce GTX 965M GDDR5 2GB (外部GPU) |
質量 (タブレット時) | 726g | 726g |
質量 (キーボード装着時) | 1516g (GPU非搭載モデル) 1579g (外部GPU搭載モデル) | 1647g |
バッテリー | ビデオ再生で最大12時間 | ビデオ再生で最大16時間 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | ver 4.0 | |
インターフェース | USB 3.0ポート/SDカードリーダー / Mini DisplayPort / SurfaceConnect(充電・ドック端子) / ヘッドフォンジャック |
CPU、メモリ、ストレージは選択可能になっています。中古でよく出回っているのは、Core i5 / 8GBメモリ / 128GBストレージモデルです。
また、2017年に発売されたSurface Book 2とは異なり、15インチモデルはラインアップされていません。
2019年でも戦えるスペックなのか?
GeekBenchによると、初代Surface BookのCore i5(2コア)モデルは、概ねシングルで3000台中盤、マルチで7000台という感じでした。
同世代のMacBook Pro (2016)のCore i5(2コア)モデルがシングルで3000台後半、マルチで8000前後という感じだったので、Core i5モデル同士の比較だとやや処理が遅いかもしれません。
ちなみに、Surface Proの現行機種でも、Core i5(2コア)シングルで3000台後半、マルチで8000前後のようなので、スペック的にはSurface Proの現行機種より若干遅いイメージでしょうか。
レビューはどう?
Surface Bookのレビューはどうなのかを調べてみました。
メディアのレビュー
大手IT系メディアのレビューは、本体の性能や作りに関しては総じて高評価です。スペックの割に割高だというレビューもみられました。この点は、中古で安く手に入るなら問題ありません。
マイクロソフト「Surface Book」レビュー | CNET Japan
Surface BookはノートPCとしての機能に重きを置き、タブレットとしての機能は付加的というハイブリッドだ。
まだ究極のノートPCとまでは言えないが、Surface Bookはタッチスクリーン、スタイラス、オプションのGPUなど、13インチ「MacBook Pro」にない特長を備えている。いくぶんクセがあって慣れる必要はあるが、大きな問題ではない。第1世代の製品である点を考えれば、なおさらだ。また、評価の高いSurface Proと違って、実際に膝の上で使うことができる。
クラムシェル型ノートPC志向の2in1「Surface Book」 | PC Watch
Surface Bookは、その名の通り、クラムシェル型ノートPCとしての使い勝手を追求した製品である。Surface Proは、タブレットPCとして使うことが多く、ときどきキーボードを接続するという人に適した製品だが、Surface Bookはその反対に、クラムシェル型ノートPCとしての利用がメインだが、たまにタブレットPCとして使う場合もあるといった人に適している。
本当に「究極の一台」なのか!? マイクロソフト「Surface Book」レビュー | 価格.comマガジン
Surface Bookは完成度は非常に高いが、難点は重いことだろう。日本市場ではモバイルノートPCで1.5kgは重すぎる。もちろん、持ち歩けないということではないが、持ち歩き用ならSurface Pro 4を選んだほうがよさそうだ。GPUパワーが必要な作業を外で行いたいクリエイターにとっては有力な選択肢になるが、それ以外のユーザーにとってはSurface Bookのパワーを持てあますことになるに違いない。
Surface Bookレビュー:感動でMacからWindowsに戻りかねない勢い | GIZMODE
Surface Bookは。完ぺきではありません。そして厳密にパフォーマンスだけ見ると、割高です。ベースモデルを例にとると、それは900ドル(約11万円)のSurface Pro 4にしっかりしたキーボードときれいなディスプレイを付けただけです。他のWindows 10マシンでは価格という意味で競合に相当するものはなく、ほとんど奇妙なほど高いんです。それでも、Macにはプレミアムを払ってきた人が何百万人といるわけです。プレミアムなWindowsマシンを求めてきた人のためにマイクロソフトが作った端末、それがSurface Bookです。
ユーザーレビュー
一方、ITメディアの短期的なレビューではなく、長期的に使っているユーザーレビューなると評価が一変します。高評価と同じくらい「不具合が多い」という最低評価も出てきます。
Surface Bookを8ヶ月ほど使っています!マグネシウムボディがかっこいい【レビュー】| house.blancoodesign.com
Surface Book レビュー】MacBook Pro から買い換えた具体的な感想 | tobalog.com
『基本性能は高いが初期不良がひどすぎて全く使えない』 小和田さん のレビュー・評価 | 価格コム
Amazonのレビューでも、初期不良にあたった方や不具合が頻発しているという方が見られます。
マイクロソフト Surface Book 13.5インチ Windowsタブレット 1TB 16GB Core i7 カスタマーレビュー | Amazon
ここからは筆者のイメージですが、過去に
- Surface RT
- Surface Pro (初代)
- Surface Pro 3
の3台のSurfaceを使っていましたが、総じて上記のレビューの通りです。
割高だけど、当たり端末なら満足度が高い。でも、ハズレ端末に当たったら二度と買うかと思うほどヒドイ
米Consumer Reports誌がMicrosoftの「Surface」製品群を購入推奨リストから外したというニュースもあります。
「Surfaceはおすすめしない」 Consumer Reportsの格付けに思うこと
ここで推測されている通り、「当たり外れが多い」というのが事実だと思います。さらに、定価が高価な端末だけに、新品で買ってハズレを引いた時の不満の大きさは他の機種よりも多いのかもしれません。
結論 : 不具合がない中古なら買い!!
不具合を除けば概ね高評価で、2019年現在でも戦えるスペックのSurface Book。
中古品の状態にもよりますが、「中古で問題ない=長期化使っても不具合が出なかった」という見方もできるので、5−7万くらいで安い中古が買えるのであれば買いだと思いました。
逆に10万円以上の価格になるのであれば、Surface Proの現行機種のが良さそうです。