静的サイト時代のCMSはどれがベスト?CMSの種類別に検討してみる
サーバーサイドCMS全盛期から、徐々に静的サイト時代に移っている昨今、これからのCMSはどれがベストなのかを、CMSの種類別に検討してみました。
公開日: 2020.4.23
2020年代はWordPressじゃなくて静的サイトの時代になるかも?
と、個人的には思っていて、そうするとサイトの記事やらを管理するCMSがどうなるのか?というところが肝になりそうな気がしています。
サーバーの処理能力の方が高かった2000年代と違って、ローカルやユーザー端末の処理速度が一昔前のサーバー並みにある現在では、何でもかんでもサーバーでやるのは時代に合ってない気がします。
2020年代のCMSはどうなるか?
CMSの種類をチェック
これからのCMSは下記のようなラインアップでしょうか。
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|サイトタイプ|タイプ| |---|---|---| |ヘッドレスCMS|クラウド| |.git API + JSフレームワーク|クラウド| |WordPress|OSS|
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現在で言えば、CMSと行ったらWordPressで、ほぼ一強ですね。
ヘッドレスCMS
contentfulやmicro CMSに代表されるような、コンテンツ管理画面とデータAPIを組み合わせたサービスです。
メリットは、
- 複数メンバーのコンテンツ管理が容易
- サーバーレスに最適
- JavaScriptと組み合わせて部分的に動的にもできる
というあたりでしょうか。
デメリットは、
- 無料で全ての機能が使えない
- データに汎用性が少ない
- プラットフォーム依存が強まる
というあたりでしょうか。
これからはデータが大事になってくると思うので、プラットフォーム依存が強まるのは個人的には避けたいところです。
.git API + JSフレームワーク
Netlify CMSのように、GithubやGitlabなどのレポジトリサービスのAPIと連携させて、自前ホストで動くCMSです。個人的にはここが一番伸びて欲しいなぁというところ。
このタイプの良いところは
- Gitで管理するのでデフォルトでバージョン管理
- コンテンツ保存サーバーとしてのGithubなどの安定性
- CMS自体がサーバーレスで稼働する
というところです。
デメリットは、
- CMSライブラリが少ない
- レポジトリAPIに依存する
- JSなので挙動が怪しいところがある
というところです。
WordPress
WordPressの厳しいところは、
- サーバーが必要
- DBサーバーが必要
- デフォルトで遅い
- 高速化するのにサーバーコストがかかる
- データが破損しやすい
という点です。
ヘッドレスCMSも「.git API + JSフレームワーク」もWordPressに対するアンチテーゼ的なところがあるので、WordPressのデメリットが全て他のタイプのCMSの強みでもあります。
個人的には、よっぽどなことがない限りはWordPressは選択肢にはないのですが、最近は「WordPress as ヘッドレスCMS」的な動きもあるようで、今後どうなるかは注目です。
結局は好きなものがベスト
最終的にはこれに尽きるでしょう。
WordPressの管理画面以外は使いたくないという人もいますし、逆にCMSにはサーバーコストをかけたくないという人もいるでしょう。
個人的には最強のCMS環境は、「Atomエディタ + Gitlab (CI/CD含め)」というのが現在です。