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さくらのレンタルサーバー・ライトプランで、自前DropboxことownCloudをインストールする

月額129円で使える激安サーバー「さくらのレンタルサーバ・ライトプラン」で、プライベートDropboxことownCloudをインストールしていきます。

更新日: 2018.7.17公開日: 2018.2.23

月額129円で使える激安サーバー「さくらのレンタルサーバ・ライトプラン」で、プライベートDropboxことownCloudをインストールしていきます。

Webインストーラーでインストールする

ownCloudにはPHPで書かれたインストーラーがあるので、そちらを利用します。

インストーラーを利用することで、ほぼ全部の初期設定がすぐに完了するので便利です。

最新版だとPHPモジュールIntlがなくてエラー

上記の公式インストーラーは、その時の最新版のownCloudをインストールするのですが、2018年2月22日現在の最新版(10.0.7)は、PHPのIntlモジュールを利用するため、Intlがないというエラーが出て、初期設定に進めませんでした。

同じさくらのレンタルサーバーでも、スタンダードプラン以上だとSSHでサーバーに入ってコンパイルしてという感じで対処できるようですが、ライトプランはSSHができないので、こちらの記事の通り、ダウンロードするzipファイルを古いものに指定します。

今回は、10.0.2をインストールしました。

DBはSQLiteのままにする

インストールが完了すると初期設定画面になります。

そこで、DBをSQLite以外のDBにするようにメッセージが表示されますが、さくらレンタルサーバーのライトプランはMYSQLが使えないので、データベースはデフォルトのSQLiteのままにして設定を進めます。

インストール後の警告対応

初期設定をして、ログインすると下記のような警告メッセージが出ました。

セキュリティ&セットアップ警告

    トランザクションによるファイルのロックは、既定の低速データベースによるロックではなく、メモリベースによるロックを使用するように構成する必要があります。詳細については、ドキュメント↗ を参照してください。
    SQLiteがデータベースとして使用されています。大規模な運用では別のデータベースに切り替えることをお勧めします。
    特にデスクトップクライアントをファイル同期に使用する場合,SQLiteは非推奨です.
    他のデータベースに移行する場合はコマンドラインツール: 'occ db:convert-type' を使うか、 ドキュメント ↗を参照してください。
    OS上のcronを利用することをお勧めします。その他のcron利用と同じようにパフォーマンスと信頼性がもたらされます。

    "X-XSS-Protection" HTTP ヘッダは "1; mode=block" に設定されていません。これは潜在的なセキュリティリスクもしくはプライバシーリスクとなる可能性があるため、この設定を見直すことをおすすめします。
    "X-Content-Type-Options" HTTP ヘッダは "nosniff" に設定されていません。これは潜在的なセキュリティリスクもしくはプライバシーリスクとなる可能性があるため、この設定を見直すことをおすすめします。
    "X-Robots-Tag" HTTP ヘッダは "none" に設定されていません。これは潜在的なセキュリティリスクもしくはプライバシーリスクとなる可能性があるため、この設定を見直すことをおすすめします。
    "X-Frame-Options" HTTP ヘッダは "SAMEORIGIN" に設定されていません。これは潜在的なセキュリティリスクもしくはプライバシーリスクとなる可能性があるため、この設定を見直すことをおすすめします。
    "X-Download-Options" HTTP ヘッダは "noopen" に設定されていません。これは潜在的なセキュリティリスクもしくはプライバシーリスクとなる可能性があるため、この設定を見直すことをおすすめします。
    "X-Permitted-Cross-Domain-Policies" HTTP ヘッダは "none" に設定されていません。これは潜在的なセキュリティリスクもしくはプライバシーリスクとなる可能性があるため、この設定を見直すことをおすすめします。

    メモリキャッシュが設定されていません。パフォーマンスを向上するために、可能であれば memcache を設定してください。 より詳しい情報については、を参照してください。

.htaccess関連の警告

こちらの記事によると、さくらレンタルサーバーの仕様なようなので、.htaccessの中の当該部分をコメントアウトして、Strict-Transport-Securityを追加します。

  <IfModule mod_env.c>
    # Add security and privacy related headers
    #Header set X-Content-Type-Options "nosniff"
    #Header set X-XSS-Protection "1; mode=block"
    #Header set X-Robots-Tag "none"
    #Header set X-Frame-Options "SAMEORIGIN"
    #Header set X-Download-Options "noopen"
    #Header set X-Permitted-Cross-Domain-Policies "none"
    Header set Strict-Transport-Security "max-age=31536000"
    SetEnv modHeadersAvailable true
  </IfModule>

その他の警告

SQLiteの警告はDBがSQLiteしか使えないのでそのままに。

メモリキャッシュについても、SSHでサーバーログインしてコンパイルする必要があるので放置としました。

cronについても、さくらのレンタルサーバーのライトプランでは提供されていないので、そのままにしてあります。

独自テーマの適用

以前は、Themeディレクトリに展開させる方法でしたが、バージョン10以降はappsディレクトリに作る方法になっているようです。

具体的な方法は、ownCloudのカスタマイズ方法の通りです。

実際に使ってみて

DBがSQLiteなのでやや遅いイメージですが、個人用途では問題ないレベルです。

さくらのレンタルサーバーライトプランはディスク容量が10GBですが、ドキュメントやちょっとしたプログラムファイルのバックアップなどの用途なら十分な容量です。(動画などをバンバンアップするとすぐにいっぱいになってしまいますが、、、)


さくらのレンタルサーバーライトプランにownCloudをインストールしてみました。

Dropboxが無料で2GBの容量なのに対して、さくらのレンタルサーバー・ライトプランは10GB。すべてを使えるわけではありませんが、さくらのレンタルサーバー・ライトプランでブログなどを運用する際は、サーバーは容量は5GB以上は余ると思うので、倍以上の容量をゲットできます。

ブログなどを運用しつつ、空いたスペースでのプライベートバックアップサーバーとして活躍してくれそうです。

関連:さくらのレンタルサーバ