Mac歴15年のアップル信者が意を決してWindowsに移住した理由と感想
今回、約15年ぶりにメインの開発環境をWindowsマシンに移したので、その理由と移してみた感想をまとめました。
公開日: 2019.4.5
乗り換える前の開発環境
ここ最近のマシン履歴は、
- サブ:MacBook 12インチ(2016)
- メイン:Dell XPS 15 w/ mojave
という感じでした。
Dell XPS 15は大満足だったのですが、
- バッテリーが持たない
- Mac OS入れるとdGPUが使えない
- アップデート入れるのが毎回大変
と、不満点もありました。
最近は開発が単純なWebサイトじゃなくて、ディープラーニングなど少し規模が大きくなってきていて、マシンパワーが欲しくなってきたので新しい開発環境を買おうと思ったのがきっかけでした。
Windowsに移住しようと思った理由
大きな理由は「Macがコスパが悪くなってきたから」というのと、「自分が求めるスペックのマシンがラインアップされていないから」です。
2010年頃のMacは、MacBook Proの上位モデルでも20万円以内で、「高性能だけどコスパも悪くない」という感じでしたが、最近はハイスペックモデルは25万オーバーが当たり前。エントリーモデルですら15万ですから、コスパは年々悪くなっています。
しかもデザインも機能もMacBook Pro Retinaの登場くらいから変わってないので、所有欲も満たせません。
それでも一時は、MacBook Proへの買い替えも検討したのですが、
- キーボード問題など不具合が多すぎる(地雷モデル臭がする)
- GPUがNVIDIAじゃない
- dGPUモデルだと中古でも20万近くする
というところから見送りました。
移住先の選定
移住先は、
- NVIDIA dGPU(2GB以上)を搭載している
- 英字キーボード
- キーボードが打ちやすい
- トラックパッドがMacほどじゃなくても高品質
- ディスプレイはRetinaクラス
- 予算は10万以内
- 中古もあり
- メモリは最低8GB、できれば16GB
- バッテリーは最低8時間は持ってほしい
- ディスプレイは13.3インチ以上
という感じで探しました。
dGPU 2GB以上というところがネックで、基本的にはゲーミングPCがメインで、それ以外だとDELLのXPSか、LenovoのThinkPad Pシリーズかという感じになります。どちらもかなり高額で、中古で10万円という予算を超えます。
ゲーミングでモバイル用途も使えそうなのは、Razer Bladeですが、こちらも新品は10万超えで、中古はあまり流通していないので探せませんでした。
また、dGPU搭載PCは基本的にハイスペックモデルが多いので、バッテリーが8時間持つという条件が多くの場合で満たせません。MacBook ProもAppleは10時間といっていますが、レビューを見る限り実働は5,6時間というところでした。
実際の移住先と移住した感想
移住先は、Surface Book(初代) パフォーマンスベースモデルです。
中古で10万円を切る価格で、英字キーボードモデルが売り出されていて、即決でした。
- Surface Book パフォーマンスベースモデル
- CPU: Core i7-6600U
- メモリ:8GB
- ストレージ:256GB
- GPU: GeForce GTX 965M GDDR5 2GB
dGPUはNVIDIA GTX965M(2GB)で、バッテリーはマシンに負荷をかけなければ実働で連続10時間以上持ちました。
キーボードは、Dell XPS 15が柔らかくてあまり好きじゃなかったんですが、Surface Bookは適度な硬さでかなり好みでした。
トラックパッドは流石にMacには負けますが、それでもWindows PCにしてはかなり良い部類です。
問題はOSですが、Windows Subsystem for Linux(WSL)のおかげで、Windowsでも開発環境はかなり整っています。WSL環境であれば、Homebrewも使えます。唯一、WSLからはdGPUが使えないのがネックですね。
Windows 10で、フォントの汚さやUIの使いにくさもある程度改善されていたので、細かいカスタマイズは必要でしたが、快適に使えています。
アプリ周りも基本的にはクロスプラットフォーム化が進んでいるので、思ったよりも困りませんでした。
Web開発者としては、今後はプラットフォームに依存しないPWA方面に進んで行ってほしいので、その意味でもWindowsに移ってみてよかった気がします。
最近は、自分のように「ずっとMacユーザーだったけど、高くてコスパが悪いから乗り換える」という声を比較的聞きます。
iPhoneを見ても、Appleはハイブランドブランド化を進めているような気がするので、自分はこの機会に乗り換えてよかったかなと思っています。(もしかすると、戻るかもしれませんが)