1年間SEO対策をやってきて思ったSEOの現在
去年1年間、仕事でSEO対策を重心的にやってきて思った2021年現在のSEOについてまとめました。
公開日: 2021.1.4
コンテンツ重視だけど、オーソリティの重きが強い
5、6年くらい前からSEOはコンテンツ重視に重きが変わっていて、それがここ数年でさらに強くなった気がしますが、それ以上にドメインと執筆者のオーソリティへの重きがどんどん大きくなってきている気がします。
新規ドメインのサイトはどんなに優れたコンテンツを書いていても、競合が多いキーワードではSEOが弱いし、逆に、オーソリティが高い(と思われる)サイトの場合、文章量が少ないページでも比較的簡単に上位が取れたります。(ノート的なのが上位にくるのはこの影響でしょう。10年くらい前のxxxまとめを思い出します)
かつての「Googleハネムーン」的なものもほぼないし、その意味では新規ドメインでの参入は、SNSなどを使って圧倒的な物量を送客しない限りは、かなり苦戦する時代になったなぁというのが実感です。
被リンクの効果が弱くなった気がする
以前は「リンク命」「リンク絶対」な感じがあったSEOですが、現在は被リンクを得ていないページもオーソリティとコンテンツの質次第で比較的上位に上がれます。リンクのシェアが「引用リンク・参照リンク」から、SNSでのシェアに変わったことが大きな要因なんでしょうか。
現在はほとんど存在しないでしょうが、「リンク付与型のSEO業者」というのは、2021年現在ではほぼ100%効果がないと思われます。
長期運営・長期更新が必須な時代に
かつては「ペラ1ページ」と呼ばれる一枚ページのサイト作成でも上位表示が出来た時代がありましたが、現在ではかなり無理がある気がします。現在のSEOは、長期運営・長期更新が必須になっていると言っても過言ではないので、サイト運営には体力が必要です。
その意味では、企業など体力があって予算をさけるサイトが強くなる傾向が今後5年くらいは続きそうです。
技術的面の改善も必須に
かつてはページスピードくらいだった技術面のSEO指標ですが、LCPやFIDなどのページロード・スピードとは別のインタラクティブな指標が追加されていっていることからも、これからのSEOはかなり技術寄りになっていく気がします。
この辺りはWordPressなどのフレームワークを使っている場合は気にしないのかもしれませんが、逆にフレームワークに依存するので、フレームワークに問題があるとかなりのボトルネックになりそうです。
そう考えると、先5年くらいで、フル動的サイトからSPAなどの静的+動的のハイブリッド、もしくは静的サイトオンリーへの移行が進むかもしれません。
1年間SEO対策をやってきて思ったSEOの現在をまとめてみました。
全体的に感じるのは、かなり厳しくなってきたなぁという感じです。サイトを成長させるのも、10年前なら2週間もあれば軌道に乗せられましたが、現在では半年から1年というイメージですね。
それで求められる品質が上がったということですから、Web業界全体としては良い傾向なのだと思います。