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Razer BlackwidowキーボードをmacOSで使った感想

Razer BlackwidowキーボードをmacOSで使った感想

更新日: 2023.1.17公開日: 2023.1.12

使えない機能がたくさんあるが、普通に優秀なメカニカルキーボード

Razerのキーボードといえば、マクロ機能やライティングのゲーム同期機能などが目玉ですが、Synapseという専用ソフトがmacOSには非対応(Mac OS X時代までは対応)なので、これらの機能がほぼ全て使えません。

Razerのキーボードは他のゲーミングキーボードと違って、キーボード単体でライティングのカスタマイズもできないので、macOSではライティング設定すら出来ない「ただのメカニカルキーボード」となります。

ライティングについてはRazer macOSというフリーアプリで設定ができますが、マクロが使えないというのは結構痛手ですね。

オンザフライマクロ(OTF)もRazer Synapseが必須

Razer Synapseが使えなくても、Razerのキーボードにはキーボード単体でマクロを記録出来る「オンザフライマクロ(OTF)」という機能があるため、単体でマクロ保存すれば良いじゃんと思ったのですが、オンザフライマクロ(OTF)にもRazer Synapseが必須なためmacOSでは使えません。

Note: Make sure Razer Synapse is installed and running in the background before proceeding. How to use On-The-Fly (OTF) Macro Recording on a Razer keyboard | Razer

実際に試してみましたが、Fn + F9を押してもマクロ記録モードが立ち上がりません。同じ動作をRazer SynapseをインストールしたWindowsで行うと、しっかりとオンザフライモードで、マクロ記録がされたので、OS的に非対応と見て間違いなさそうです。

メカニカルキーボードとしてのRazer Blackwidowのレビュー

クリック感が高級

今回購入したのは緑軸という、Cherry MXで言えば青軸に相当するスイッチですが、クリッキーな青軸の中でも割と上品というか、嫌じゃない音の青軸かなと思いました。

普通の青軸が「カチャカチャ」という音なら「チャチャチャ」という感じでしょう。Razerのキーボードが好きというユーザーが多いのも納得の感じです。

キーの重さはやや軽め

青軸ということでキー荷重は重めの設定のはずですが、タイピングした感じでは軽めに感じました。おそらくこれはスイッチが反応する深さがやや浅めに設定いるからで、結構軽くタイピングしても反応してくれます。

そのため、タイピングをたくさん行う作業ではタイピングが楽になったと感じました。

素直なキーレイアウト

キーレイアウトは素直なフルサイズキーボードで可もなく不可もない感じ。キーキャップ間の距離もいい感じで押し間違いはほぼありません。

キーキャップ自体の品質は普通のプラスチッキーなのでそこに高級感はありませんが、特別違和感もありません。

キーによって打鍵音が異なる

これはメカニカルキーボードあるあるなのですが、キーによって打鍵音が異なります。スペースキーなどの大きめのキーと小さいキーでも打鍵音が違いますし、同じようなサイズのエンターやバックスペースでも音が違います。

この辺りはキーキャップとの反響音で違ってくると思うので仕方ないですが、打鍵音に拘る方は実機でよく使うキーを打ってみて嫌いじゃないかを確かめた方が良いかもしれません。

Razer Blackwidowの微妙だなと思った点

デカくて重い

まずはこれですね。重さは置いておくものなので良いですが、サイズのデカさはレイアウト的に気になります。

同じフルサイズのメカニカルキーボードと比較しても5mmくらい幅が広くて、マウスの置き場所がずれます。そのため、最初はマウスの違和感が凄かったです。

慣れれば問題ないのですが、肩幅が狭い方はかなり気になるかと思います。肩幅が狭い方は、テンキーレスにした方が良いです。

修理が困難

前回の記事でも書いたのですが、今回購入したのは効かないキーがあるジャンクのアイテムで、それ自体は理解をしていたので良いですが、分解してみたところキースイッチの交換が出来ないような造りでした。

キースイッチを交換して使う人はほとんどいないのでしょうが、メカニカルキーボードはスイッチが一つ壊れてもスイッチを交換するだけで良いというのはメリットの一つだと思うので、交換できないのはデメリットと言っても良いかなと思います。

macOSで使うにはコスパが良くない

今回買ったのはジャンクで1000円台ですが、新品では1万円前後で販売されていたようです。マクロ機能などがついてこの価格は正直破格なのですが、macOSでは売りである機能のほとんどが使えない「ただのメカニカルキーボード」となると正直コスパは悪いです。

ただのメカニカルキーボードで1万円出すなら、他にも選択肢があります。1万円くらいでマクロ機能を搭載してmacOSに対応したキーボードもあるので、その意味ではRazerを選ぶ理由はmacOSユーザーにはないかなとも思ってしまいます。

すごく良いキーボードのなので、単体でも十分高評価なのですが、コスパの面を考えるとちょっと厳しいですね。