なぜWordPressは勉強しなくていいのかを徹底解説

未だに「WordPressを勉強する人」が多い悲しさ

自分の周りにもたまにいるのですが、「Webサイトを作るからWordPressの本を買って勉強している」という人が未だにいます。

しかし、WordPressを勉強すると言うのは「iPhoneを勉強しています」というくらい無茶苦茶なパワーワードです。多分、WordPress界隈にそういった風潮がまだあるのが問題なのでしょう。WordPressで検索するとそういったサイトが多く出てくるのも影響しているかもしれません。

自分もWordPress案件は受けますが、クライアントさんには「WordPressを勉強してください」なんて一切言いません。本も無駄だから買わないでくださいと言うくらいです。

WordPressがなぜ「勉強不要なのか」を解説します

CMSなんだから勉強じゃなくて「慣れ」

まずWordPressは「CMS（Contents Management System）」です。文章管理システムといった感じでしょうか。iPhoneでいったら「メモアプリ」みたいなものです。

当然ですが、CMSとしてのWordPressは、勉強するような要素は一切ありません。そもそもCMSとしてのWordPressは勉強しないでも誰でも使いこなせます。敢えていうなら「慣れる」というのが正しい表現でしょう。

本を読むくらいならWordPressでひたすら記事を書いて、いろんなボタンを押しまくる方が確実に早くWordPressを理解できます。

WordPressのカスタムは「ただの設定」

WordPressにはプラグインやテーマの設定などがあるので、そこの勉強が必要だと思うかもしれませんが、WordPressのカスタムは「ただの設定」です。プラグインはWordPressサイトを使い勝手良くする「アプリ」です。つまり、iPhoneで壁紙を変えたり、着信音を変えたりするのと同じレベルの話です。

iPhoneを操作するためにわざわざ勉強しないのと同じように、WordPressのカスタマイズにも勉強は不要です。

フレームワークとしてのWordPress

PHPのサイト作成フレームワークとしてWordPressを勉強するというのはあり得ます。WordPressのコードは無料で公開されていますので、WordPressがCMSとしてどのように動いているのか、フレームワークの仕組みを知るためにWordPressのソースコードを読んで勉強するのはアリでしょう。

ただ、フレームワークを知るということは作法を習得することなので、これもあまり勉強とは言いません。よく言われる「Rails(Ruby on Rails)を勉強してます！は危険」というのと同じです。フレームワークにはフレームワークの作法があって、それは必ずしもそのプログラミング言語の理解するのではないからです。

また、WordPressはプラグインやテーマなど複雑なシステムを統括するフレームワークなので、自サイト用の勉強として最適化は未知数です。

WordPressは勉強するよりも「ひたすら触ってみる」のが正解

WordPressはCMSとしてもフレームワークとしても完成してきているので、本や解説サイトを見るよりも「ひたすら触ってみる」のが大事です。失敗しても、レンタルサーバーで簡単インストールできますし。

もし「いきなりバグって表示できなくなったら困る」というのであれば、サブドメインなどにテスト用WordPressサイトを立ち上げるのがおすすめです。テスト用なので失敗しても痛くも痒くもありません。

HTML、CSS、PHPの勉強の入り口としてはアリ

「HTML、CSS、PHPを学ぶために、WordPressのテーマを作ってみた」というのはアリな勉強です。

ベースのテーマも無料で公開されていますし、何も考えずにページを表示する仕組みがあるので、HTMLやCSSでちょっとデザインを変えてみるだけでもテーマを作成できます。

一部はPHPの知識が必要なので、とりあえずPHPを書いてみるという意味ではWordPressを勉強するのはアリでしょう。

サイト作成やプログラミングの初心者の方からすると「WordPressやブログは難しい = 勉強が必要」という感覚なのかもしれませんが、WordPressは勉強しなくて大丈夫です。とにかく触って慣れて、わからないことだけを調べてみてください。

そうすれば、WordPress本を読む時間くらいで、あっという間にWordPressを使いこなせるようになると思います。