予算10万円前後で買えるディープラーニング用のノートPCを探してみた
普段はMacBook Retinaで仕事をしているのですが、最近ディープラーニングや機械学習にトライしたくなり、さすがにバリバリモバイルMacBookではサンプルプログラムだけでも完了まで半年とかかかるので、GPU搭載ノートPCを探すことに […]
公開日: 2018.1.14
普段はMacBook Retinaで仕事をしているのですが、最近ディープラーニングや機械学習にトライしたくなり、さすがにバリバリモバイルMacBookではサンプルプログラムだけでも完了まで半年とかかかるので、GPU搭載ノートPCを探すことにしました。
以下は、完全に個人的な趣味を満たすためのディープラーニング用のノートPCを検証する記事です。独断と偏見に溢れていますので、ご注意ください。
必要条件
- Ndivia CUDA対応
- GPUは1.5TFLOPSくらいの性能は欲しい
- 13インチ以上のフルHDディスプレイ
- CPUはCore m7以上ならOK
- Linuxが動く
- メモリは交換可能(後々16GBくらいにしたい)
- 英字キーボード
- 10万円以内
CUDA対応GPU & kepler世代以降
Ndiviaの公式サイトに掲載されているGPUかつ、ツールキットのバージョンが一定以上のもの。
NVIDIA’s Cuda Toolkit (>= 7.0)
NVidia Compute Capability >= 3.0
先ほどの表だとGeforceなら6XX番あたりから大丈夫なようです。
1.5TFLOPS程度のGPU処理能力
GPUBOSSなんかで見ていると、1.5TFLOPSくらいの処理能力があるモバイル向けGPUは、GTX 9XX世代ならGTX 960M以上、GTX1XXX世代ならGTX 1050(Tiじゃないほう)がそれに当たるみたりです。
13インチ以上フルHD
13インチ未満はプログラミングするのに狭い。最低でも13インチ、できれば14インチくらいがいい。でも、ノマド開発するには、17インチは大きすぎるので、15.4インチのフルHDが現実的なところな気がします。
CPUはCore m7以上
現状のメインマシンはMacBook 12インチのCore m7モデルで、ほとんど不満はないので、CPUはそれくらいの能力があればOK。がっつり重いゲームをやることも多分ないので。。。
Linuxが動く
ゲーミングノートPCは基本的にWindowsマシンなので、デュアルブートでLinuxが動くやつが大前提。Windowsで開発は結構しんどいので。入れるOSは、普段から使っているUbuntuか、最近興味があって仮想環境で遊んでいるArch Linuxのどちらかにする予定です。
メモリ・SSDは後々交換可能
MacBookと違って、ゲーミングノートはほとんどがメモリとストレージが換装できるようになっているようなので、ここは心配なし。逆に注文時はメモリ4GBとかでもいいかな。
英字キーボードモデル
ここはかなり譲れない点。@マークがShift + 2じゃないとか、セミコロンとコロンが別キーとか辛い。。。
以上のうえで、予算は10万円前後
ディープラーニングをがっつりやるようになったら、専用マシンを組みたいので、予算は10万くらいにしたい。そんで後々デスクトップで10万くらいでGTX1080あたりでメイン処理をするマシンを組むイメージです。
って、そんなのあるのかな?
候補マシン
英字キーボードって時点でかなり選択肢が狭くなります。BTOで英字キーボードが選べるのはDELLくらいで、Lenovoに英字キーボードデフォルトモデルがありました。
DELL Inspiron 15 7000シリーズ
メーカーページ:DELL Inspiron 15 7000 ゲーミング (7567)
メーカーページ:DELL New Inspiron 15 7000 ゲーミング (7577)
NEW(7577)と旧シリーズ(7567)の2種類。新旧でデザインもかなり変わって、GPUもNEWのほうはGTX 1060でグレードが高く、旧バージョンはGTX 1050かGTX 1050Tiなので価格も安い。旧バージョンなら最安構成で9万円強。NEWバージョンはクーポン使って11万くらい。2万の差ならNEWバージョンのが良さそう。
NEWバージョンはIPS液晶だけど、旧バージョンは違うようで、かなり液晶の質が低いとか。
Lenovo Legion Y520シリーズ
メーカーページ:Lenovo Legion Y520
穴場というか、コスパが非常にいいモデル。最安構成なら7万円台。
GPUはGTX 1050シリーズで、GTX 1060シリーズ選べるオプションはない。英字キーボードがオプションではなくデフォルトという、普通の人にはつらいモデルだが、英字キーボードじゃないとダメな筆者には救い的なモデル。
候補マシンの実機を触って比べてみた
かなり個人的な感想ですが、両機種を実際に量販店で触ってみた感想を比べてみました。普段(というか20年以上)Macユーザーなので、MacBookと比べてという部分も大いに入るので、ご容赦ください。
機能的な部分よりかは、液晶やキーボードなどのインターフェイス部分をメインに見ていきます。
DELL Inspiron 15 7000(7567) | Lenovo Legion Y520 | |
---|---|---|
液晶 (色味) | 色がかなり薄い。10年以上前の液晶かな?と思うくらい。 | 色味は少し強いかもしれないけど、見やすい液晶。 |
液晶 (明るさ) | 結構暗い。蛍光灯下だと、見る角度でかなり画面が飛んでしまう。 | 標準的な明るさ。ギラギラもしないし、サラサラもしない感じ。 |
キーボード (デザイン) | キーが結構小さい。VAIO Pro 11とかあの辺ほどではないけど、それくらいのイメージ。 | 一般的なノートPCサイズ。キー間隔がやや狭いけど、許容範囲内。エンターキーが小さいというレビューが多いが英字キーはこれくらいかな。 |
キーボード (打鍵感) | 軽い&浅い。嫌いではないけど、ちょっと浅すぎというか、返りが弱いかも。 | ちょっと固め。固めが好きなユーザーにはかなり良好 |
キーボード (レイアウト) | 一般的なノートPCレイアウト+テンキーで使いやすい。 | ほぼほぼ英字キーなのだが、カーソルキーがテンキーの下にある不思議な仕様。 |
トラックパッド (デザイン) | 現在の標準的なクリック一体型。やや軽いというか、パコパコしてて深くクリックするイメージ | クリックと別れていて、クリック部分がなぜがくぼんでいる不思議なデザイン。クリックボタンは押しにくい。 |
トラックパッド (操作性) | おおむね良好。違和感なく使える。 | 充電しながらだとポインターが飛ぶ不具合があるらしい。それが出なければ良好。 |
比較まとめ
DELL Inspironはディスプレイ以外が良い
Lenovo Legion Y520はトラックパッド以外良好
という感じです。
トラックパッドはマウスで代替できますが、液晶の質は疲れにも直結するので、Lenovoに軍配でしょうか。
価格も3,4万くらいLenovoのが安いですしね。スパイウェアが心配ですが。。。